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3 ヶ月後の有効会話率を予測する — ネガ率からの逆算式

2026 年 6 月 19 日 / 橋本 周平

BDR の3 ヶ月後の会話成功率 (旧称: 有効会話率)は、今月のネガ率 (拒否を返した人数 ÷ 本人と話せた人数) からおおよそ予測できます。当社データで確かめた回帰式と、その活用法を解説します。

経験式: Y = -0.26X + 0.19

経験式は次の通りです (Y = 3 ヶ月後の会話成功率、X = 今月のネガ率)。LOGOTORU OS の本番データ (当月アプローチ 30 人以上の月の組、n=26) で再推定すると、傾き −0.27・切片 0.20・相関係数 r = −0.69 と、ほぼ同じ式になりました (2026-09 時点)。

Y (3M 後の会話成功率) = -0.26 × X (今月のネガ率) + 0.19

例えば、今月のネガ率が 25% (0.25) なら、3 ヶ月後の会話成功率予測は -0.26 × 0.25 + 0.19 = 0.125 = 12.5%。

今月のネガ率が 35% (0.35) なら、Y = 0.099 = 9.9%。これは会話成功率の赤信号 (10% 未満) に入る水準です。式の上で 10% を切るのは、今月のネガ率がおよそ 35% を超えたときです。

この式が成立する背景

ネガティブ反応率は市場の鮮度を示す最も早期に動く指標です。ネガ反応が増えると、3 ヶ月のラグを経て、会話成功率に影響が出ます。

メカニズムの仮説は: ①ネガ反応が増える → ②同業界内で「あの会社は連絡しない方がいい」のウワサが回る → ③本人に届く前に遮断されやすくなる → ④会話成功率が下がる、という流れ (因果は検証していません)。

回帰係数 -0.26 は「ネガ率が 10pt 上がると 3 ヶ月後の会話成功率が 2.6pt 下がる」を意味します。

予測式の活用法

この予測式の最大の価値は、「悪化を 3 ヶ月前に予知できる」こと。月次の会話成功率だけ見ていると、悪化に気付くのは結果が出た後。ネガ率を見ていれば、3 ヶ月前から対策できます。

具体的には:

  • ネガ率 15% (3M 後予測 約 15.1%): メッセージ刷新を検討。
  • ネガ率 20% (3M 後予測 約 13.8%): LOGOTORU OS ではここからネガ率が黄信号。セグメント変更を準備。
  • ネガ率 25% (3M 後予測 約 12.5%): 量を絞り、メッセージとセグメントを同時に見直す。30% 以上は赤信号。
  • ネガ率 35% 前後 (3M 後予測 10% 未満): 会話成功率も赤に入る水準。ただし止める (STOP) かどうかはネガ率ではなく、市場 NO シグナル率 (全期間で拒否を返した人の割合) が 20% 以上かで決めます。

注意: 経験式は「目安」

この経験式は当社データ (n=26、r = −0.69、決定係数 0.48) の回帰で、ばらつきは大きく、業種・セグメント・メッセージ設計によって係数は変動します。「正確な予測値」ではなく、「方向性と magnitude」の目安として使ってください。

自社の数字を入れて 3 ヶ月後の予測を計算するなら、市場健全性診断 がこの式を内蔵しています。診断後の結果画面で、6 ヶ月の予測グラフが表示されます。

経験式の元になる市場摩耗の構造は Pillar 記事 を参照。